Learning 新たな時代を迎えて

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新たな時代を迎えて

column 01 教育先進国の閉塞感

日本は教育先進国であると私は思います。教育の重要性を国民は充分に理解し、教育を施す制度が整っているからです。

しかし、現状の教育に閉塞感を覚えるのは私だけではないはずです。

今の教育は勉強を、点数を取る技術として捉え、その技を一本道の上で競争させているに過ぎないからです。そのため、勉強が目先の点数を追うだけの作業になり、その結果、本来自己に内在している能力を発揮できず、多くの若者が人生に価値を見出せないでいるのです。 勉強の目的それは点数を追うことではありません。受験の結果でもありません。世界の見方なのです。そこには自己を成長させてくれる感動があるのです。質の良い勉強をしていれば、点数など自ずと付いてくるものです。

全ての子供は個々に適性を持っています。他人にはなかなか真似のできない才能を持っているのです。才能には義務があります。生まれ持った自分なりの能力には、社会に役立てる義務があるのです。その社会貢献を糧にして生きてゆくのです。その能力を発掘し育てることに教育の目的があるのです。

教育先進国の閉塞感

当塾ができた40年前は、乱塾時代と云われる時期でありました。巷には大小の塾が溢れ、新聞には分厚く塾広告が詰まっていました。そのいずれもが「偏差値UP。有名校合格」といった内容でした。これに対し、公教育の関係者は苦々しく、「あれは教育ではなく教育と称する金儲けだ」と非難していました。マスコミにもこのような批判的風潮があったように思います。

この乱塾に批判的だった方々は、その時点で重要なことを見誤ったと思います。それは世の中が求めているものが有名校合格であり、そこに塾と称する山師が付け込んだと判断したことです。(仮に塾山師説は当たりとしても:笑)世の中が求めているのは有名校進学であるというのは明らかに誤解です。真に求めていたことは自分にヒットした勉強であり、学校では教えない難問を出題する有名私立校の志望者が極度に目立っただけなのです。学力のレベルに関わらず、あらゆる子供たちが自分なりの勉強を求めていたのです。この時点で学年一律授業は完全に遅れたものとなっていたのです。

そもそも、同年齢を根拠に同じ勉強を同じ時間内に理解させようとする同学年一律授業では、価値観の多様性を良しとする現代の子供に対応できません。近年、公立学校もそのことに気づいてきたようですが、未だに学年一律の宿題など出しているところを見ると有効な手立てがないように見うけられます。 私の指摘に対し、知人の公立学校の先生方から、反論を戴いたことがあります。その内容は「個々の生徒に指導内容を変えることは教育の平等に反する」「公立中学でも補修授業はやっている」でありました。教育の平等とは個々の生徒に適した学業を指導することに他なりません。前者の平等が成立するには、同学年の生徒が同様の能力であることを前提とします。また後者は、生徒は個々に個人的課題があるにも関わらず、補習と云う名の一律授業を行っているすぎない。個々の課題を個々に正規の授業として教えるべきであって、遅れた者は追いつけといった一律授業主義が抜けきっていないように思われます。学力別クラス編成を実施しても、多様な生徒を2段階、3段階に分けたところで、分けきれるほど学力差の幅は狭くはないのです。

公立の中学三年生の中で、英語の教科書が理解できる生徒は全体の1/3しかいないと云われています。この数値が正しいかどうかわかりませんが、大半の子が自分にヒットしていない授業を受け続け、時間を無駄に捨てているのが現状です。こうした子は既に小学校にも多く見受けられます。この子たちにも当然のことながら消化可能な内容と場と時間を提供すべきなのです。また、教科書レベルを遥かに超えて、独自の発想により新しい世界を発見する子もいます。芽を摘まないように、全員一律の一本道に乗せ、つまらない評価を与えないようにしたいものです。

column 02 これからの勉強

学校批判をしてしまったようですが、学校が根本的な改革をしなければ今の閉塞感は巷の塾だけでは打破しきれないと思うからです。拘束時間も設備も人員も予算も、圧倒的に力を持つ学校から見れば塾など真に非力なものなのです。

塾に対しても自戒を込めて大いに批判すべき点はあるのですが、既に保護者の方々の多くは塾を見抜く眼を養っておられるようなので、ここでは省略します。 それでは具体的にどういう授業をすべきなのか。塾や学校に関わらず、このような授業はいかがでしょうか。

      個々の能力の活性化を図ることを授業の目的にする。
      個々の生徒にヒットするレベル、消化できる量と時間を提供し、自分の課題を自覚させる。
      その為に、生徒一人一人に個人カリキュラムを作成する。
      指導の過程において、子供が発想したものの見方を見逃さず受けとめる。

生徒にとっても自分の課題と真剣に向かい合うことは、自分の人生を見つけることに繋がります。 そこに志が芽生えるのです。 手数は掛かりますが、これで充分閉塞感を打ち破ることができるはずです。

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